FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

漆室の改修

 今年のブログの更新は、昨日でおしまいと思っていたのですが、もうひとつだけ。
 今、作っているテーブルに漆を塗っているのですが、この時期は、大変乾きが悪いです。
 漆が乾くには、それなりの温度と湿度が必要なのです。
 いままでは、小さなものに塗ることがほとんどだったので、それなりの小さな室で乾かすことが出来ました。
 しかし、テーブルのように大きなものになると、そうは行きません。
 なので、急遽、塗装の部屋の一角に、漆室を作ることにしました。
室の改修2_convert_20101229232053
 ホームセンターで、木材を買ってきて、まず骨組みから。
室の改修4_convert_20101229232204
 次に扉。ここまでで約1日半。あとは新年明けてから、杉板を張って完成予定です。年内に終わらせたかった・・・。
 いつもこんな感じで、泥縄的に作業場の整備を進めているので、なかなか仕事がはかどりません。(笑)
 では今度こそみなさま、よいお年を。来年もよろしくお願いします。
 

スポンサーサイト

よいお年を

 今日は、アルバイト先の仕事納めの日でした。
 私は、休みの日だったのですが、最後にみんなで集まって、締めをするところだけいってきました。
 帰り際、一番若いKくんが、最年長のNさんに、笑いながら意味ありげに、
「よいお年を、よいお年を」
と何度も繰り返していっていました。
「うるせえ、このやろ!」と、Nさんが返します。
 そのやり取りをうしろから見ていた私も笑いながら、
「こいつの背中、うしろから蹴ってもいいですか」
 そして、3人で笑顔で
「よいお年を」といって別れました。

 今年の5月よりブログをはじめて、今までよく続いたなあと思います。
 読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。
 来年もよろしくお願いします。
 どうぞよいお年をお迎えください。
八ヶ岳_convert_20101228224104
 昨冬の写真ですが、家の近くからの八ヶ岳です。

霜の華

 冬になると、車のフロントガラスに、霜がつくようになります。
 これが、まるで唐草模様みたいなのです。
霜_convert_20101223013915
 
 たぶん、気温や湿度などの条件で、この唐草模様のパターンが違ってきて、見飽きることがありません。

囲碁教室

 年明けより、となりの北相木村で知り合いが、囲碁教室をはじめようとしており、日曜日に、その打ち合わせを兼ねたお試し版に参加してきました。
囲碁教室_convert_20101221005309

 講師は、Mさん。この人は、県の代表クラスの方を教えるくらい、強い人なんです!
 この人は、日本の古典文学や、漢文も原文で自由に読めたり、山のこともとても詳しかったり、いろんな才能を持っている人です。
 私は、この人からいっぱい山のことを教わりました!私の山の先生です。
 それに、この人の話を聞いて、「平家物語」を原文で読んでしまったこともあります。まあ、字面をおった程度の理解でしかないですけど。(笑)
 この人の話を聞いていると、今まで自分と縁がなかった世界でも、とても魅力的に思えてくるから不思議です。
 だからきっと、囲碁の事を知らない人でも、その魅力を感じることができるに違いないと思います。
 お近くの方で、ご興味のある方は、atsushitakahashi@nexyzbb.ne.jp(@を半角に換える)または、080-6937-1400(高橋)までご連絡ください。初心者の方から、有段者までOKですよ。
 初回の予定は、1月9日(日)、詳しいことが決まり次第、またお知らせします。

 このMさんについては、たくさんたくさん、書きたいことがあります。いつか、機会があれば、書いてみたいです。

八ヶ岳など

 アルバイト中に見つけたいくつかのもの。

きつつきのあけた穴2_convert_20101217232729

 きつつきがヒノキの木にあけた穴です。結構大きいんです。直径5センチはあります。

リャマ_convert_20101217232903

 とある馬の牧場で飼っていたリャマ。こんな動物に会えるなんて!かわいいですね。

八ヶ岳遠景_convert_20101217232635

 最後は八ヶ岳。何も考えずに眺めていると、心が落ち着いてきます。




碁盤の線引き

碁盤_convert_20101216234647

 知り合いにたのまれて、碁盤の線引きをしました。
 線の太いところ、線のにじんでいるところ、簡単に考えていましたが、やってみると、とても難しい。
 これではお金は取れません。(というより、仕事だったらはじめから断っていますが・・・)
 本当は、日本刀に漆をつけて引くらしいです。今回は、偽物の漆を使って、へらで引きました。
 この漆の濃さの調整が肝心なところのようで、濃すぎれば、粘度が高くて、引くことが出来ないし、薄めすぎるとにじんでしまいます。
 たかが、線を引くことがこんなに難しいとは思いませんでした。

 これが何に使われるかは、近々お知らせします。

寒くなりました

 昨日から、ずっと風が強く吹いていて、鬱陶しく思っていたのですが、それがやんだ今日の夕方から、突然気温が下がってきました。
 今までは、12月にしてはあたたかい日々が続いていて、気持ちも楽だったのですが、やはり今年もちゃんと冬がやってくるようです。うーん、気が重い・・・。
 
ガジュマル_convert_20101215230951
 本文とはまったく関係ありませんが、沖縄で見た、ガジュマルの木です。
 寒くなると、向こうの太陽にあこがれます・・・。

鉋の仕込み

 先日、東京に行ったときに、久々に鉋を買いました。
 今度買ったものは、桐材を削るためのものです。
 桐は、とてもやわらかいので、ふつうの鉋ではなかなかうまく削れないのです。
 桐ダンス屋さんなどは、ほかの職種の人が使う鉋よりも、刃の角度も、鉋台の仕込みの角度も寝させたものにします。
 ところが、いつも行く刃物屋さんいわく、
「ふつうのでも十分削れるよ」
 私も、手持ちの鉋で、何度かやってみたことはあるのですが、うまくいきませんでした。
 だから、ひとつ、桐材専用のものを買うことにしたのです。
 それがこれ。
鉋1_convert_20101214002432
 
 買ったばかりの鉋は、そのままでは使えません。使えるように、刃を研ぎなおしたり、台を直したりしなくてはなりません。これが結構大変なのです。
 今回は、台の調整は、割と楽に出来ましたが、刃がなかなかつきません。研いでいるうちに、刃こぼれがしたり、グラインダーを何度も当てたせいか、その熱で、ピシッと平らにしたはずの裏が狂ってしまったりしました。
 そんなわけで、まだ仕込みの途中です。なかなかこの時間が楽しい。
鉋2_convert_20101214002508

文机@民藝館展_convert_20101214002331
 ついでですが、今やっている、日本民藝館展に出品した文机の写真も載せておきます。お近くの方は、是非見に行ってみてください。

忘年会

 昨日(もうおとといか?)、アルバイト先の森林組合で、忘年会がありました。
 人見知りが強い自分は、こういうところはあまり得意ではないのですが、今回の調査の仕事にあたって、私のことを推薦してくれたNさんと、組合長さんとしばらく一緒に話せたことがとてもうれしいことでした。
 お二人とも、私のことを信頼してくれ、この調査を、私にやってもらって、本当に助かったといっていただきました。また、この仕事が終わっても、ちょくちょく顔を出すようにいってくださいました。
 いいえ、お礼を言うのはこちらの方で、この調査のおかげで、山のことや、木のことに対する理解はとても深まったと思います。なぜだか、ほかの若い連中の指導をするような立場になってしまって、それは結構大変なこともありましたが、人間的にも成長できたと思います。その上、この事務所の入り口に置かせてもらっているスツールがあるのですが、それを見て家具の注文をしてくれた人まで現れたのです!(すごいでしょ)
 ああ、なんだか戻るところが出来たような、安心した気持ちになりました。これが逃げ場にならないように頑張らないと。
 森林組合というのは、あちこちにある組織ですけど、昔、学生時代に聞いたのは、あまり芳しくない評判のほうが多かったです。でも、Nさんなんかは、本当に頑張ってるなあと、いつも感心してみてます。こんな人が、ここの場所にいることを知ることが出来たのもよかったことのひとつです。
 この縁を何かの形に生かしていきたいです。
 

日本民藝館展講評会

 先日お知らせした、日本民藝館の講評会に行ってきました。
 ここに行くと、いつも自信を無くします。周りのものがすべてよく見えて、自分のものが劣って見えるのです。
 民藝館展が、ほかの工芸展と大きく違うのは、使うということと、手仕事ということを基準に選んでいることで、そのため、ほかの工芸展ではなかなか見られない、わら細工や、つる細工、和紙、桶のようなものまでが選ばれています。
 説明することがとても難しいのですが、手間をかけて、丁寧に仕上げることが、美しいという思い込みを持っていた自分にとって、そこに用というものがはいってくると、それだけではくくれないことがわかりました。工芸的な、いわゆる用の美とは、美術的な美(?)とは少し違う、もっと多様なものであることをここで教わったような気がしています。
 さて、すでにお知らせした通り、今年は準入選が1点のみ、アカマツで作った文机です。ほかに、サクラで作った小箱、同じくサクラで作った茶托を出品しましたが、どちらも落選でした。
 審査員は、いつもお世話になっているS先生。この日は、ほかのお仕事で欠席されていましたが、すべての出品作にコメントを残してくださっていました。大変だったと思います。ありがとうございました。
 もちろん、私の出品したものにもそれぞれコメントを下さっていて、それぞれ違うことをおっしゃってくださったのですが、大雑把にまとめると、バランスが悪い、ということになると思います。それは、つまり、右足と左足が、それぞれ別の方向に行こうとしている、というような感じでしょうか。ここが、私にとっての、今後の大きな課題です。

 講評が終わると、民芸館のスタッフの方々や、出品者の有志で、恒例の懇親会に行ってきました。これが楽しみだったのです。また、新たな出会いがいくつかあり、収穫の多い一日でした。

日本民藝館展

 この週末、12月11日(土)より12月23日(木・祝)まで、東京の駒場にある、日本民藝館にて、日本民藝館展が開催されます。
 私も毎年応募していますが、今年は準入選が一点のみという、淋しい結果となってしまいました。
 私の作品はともかく、建物だけでも一見の価値があります。
 お近くの方は是非いらしてみてください。行き方については、リンク先を参照してください。
 
 明日は、その講評会で、東京まで行ってきます。何を言われるか、いまから怖いです。(笑)

須賀さんの文章

 須賀敦子さんについては、以前にも紹介しましたが、どうも要約がしにくて、おざなりな風にしか書けなかった気がしています。
 この人の本は、どれも面白くて、何度読んでも飽きることがない、本当にお勧めのものばかりなのだけど、いざ、人に紹介するために要約しようとすると、はた、と困ってしまいます。
 それはたぶん、一つ一つのエピソードが磨き抜かれた言葉でかかれているためで、それに目が奪われて、全体の姿が見えにくいということなのかもしれません。だからといって、全体の輪郭がぼやけているということでもありません。
 彼女の文章は、彼女が愛したヨーロッパの伽藍に似ているように思います。一つ一つの石が組み合わさって、しっかりとした建造物を構成している。でも、私たちがそれを読むことは、その内部を歩いているようなもので、その石組みの見事さや、一つ一つの調度の美しさはよく見えるけれども、全体の形を見ることは出来ません。
 そんな彼女の文章を、自分自身で解説したようなくだりがあります。
「枠をおろそかにして、細部だけに凝り固まっていたパリの日々、まず枠を、ゆったりと組み立てることを教わったイタリアの日々。さらにこういった、なにやらごわごわする荷物を腕にいっぱいかかえて、日本に帰ったころのこと。二十五年がすぎて、枠と細部を、貴重な絵の具のようにすこしずつ溶かしては、まぜることをおぼえたいま、私は、ようやく自分なりの坂道の降り方を覚えたのかもしれなかった。」(時のかけらたち)
 
 須賀さんは、ずっとイタリア文学を日本語に翻訳したり、逆に日本文学をイタリア語に翻訳する仕事をなさってきて、自分のことを表現することをはじめたのは、もう60歳に手が届くころでした。
 イタリア語から日本語はともかくとして、日本語をイタリア語に翻訳するというのは、日本語だけでなく、イタリア語についても相当卓越した能力が必要です。
 それほどのイタリア語の力をどのように磨いて行ったかを示したような文章が、「トリエステの坂道」にあります。今、この本が手元にないので、引用することが出来ないのですが、それはライラックの花についてのことでした。
 イタリア語で、ライラックを表す言葉は2つあって、リッラとセレネッラというのだそうです。このうち、セレネッラのほうは元からイタリア語にあった言葉で、リッラのほうは、フランス語から入ってきた言葉なのだそうです。
 イタリアで暮らしていた須賀さんは、どちらの言葉を使うかが、人によって違うことに気づきます。田舎のおばさんのような人は、大体セレネッラのほうを使い、都会のちょっと小洒落たような人は(少し格好をつけて)リッラを使うことが多いそうです。
 こんな風に一つ一つの言葉を辞書に載っている意味だけではなく、もっと深く、微妙なニュアンスまで理解していったからこそ、日本文学のイタリア語訳まで出来たのでしょう。

 
 須賀さんの文章の魅力は、たとえば、ヨーロッパの歴史や文化の奥深さを感じさせてくれることであったり、ひとつひとつの言葉が知的で、凛とした美しさがあったり、なかなかこのブログでは書き尽くせないのですが、私が一番好きなのはこんなところです。
 コルシア書店の仲間である須賀さんの友人のカミッロが、同じく書店の仲間として長年一緒にやってきたルチアを、毎朝歩いて家まで迎えに行くところです。少し長いですが、
「ある日、何人かの仲間が集まって食事をしたとき、ルチアが、いかにも、困ったなあ、という表情で打ち明けた。「いやになっちゃう。みっともないでしょ。私たち、別にどうってことないんだから。カミッロにたのんで、やめてっていったけど、ぜんぜん聞いてくれない」しかし、「どうってことない」のは、ルチアのほうだけなのを、私たちは知っていた。カミッロにとって、それは、彼なりに、二十年来、ずっと抱きつづけてきたルチアへの愛の、これまでにない大胆でぎりぎりの表現だったのだ。朝霧の街をひとり、背を伸ばして、すたすた歩いてルチアを迎えにいく五十をすぎたカミッロの姿は、想像するだけで、心があたたまった。しかも、彼は、決してそれ以上は、立ち入ろうとしない。カミッロはそういう男だった。そのことも、私たちにはよくわかっていた。また、家柄や財産を大切にするルチアが、スイス国境の山の町の鉄道員の息子だったカミッロに、それ以上を決して許さないだろうことも、私たちはよく知っていた。だからよけいに、せめてその朝の時間が、カミッロにとってさわやかであってほしいと、ひそかに希うだけだった。」(コルシア書店の仲間たち)
 こんな風にいつも須賀さんの、身近な人に対するまなざしは、やさしくてあたたかい。

 もうひとつ、忘れがたい文章を、「ヴェネツィアの宿」から紹介しておきます。
 「「ヨーロッパにいることで、きっとあなたの中の日本は育ちつづけると思う。あなたが自分のカードをごまかしさえしなければ」」
 これは、彼女がローマに留学していたときの寮の院長だった、マリ・ノエルさんが彼女に言った言葉です。
 こんな風に自分のカードをごまかさず、自分の内側を磨きつづけた彼女は、晩年といっていい年になって、まるで一生に一度の花を咲かすように、名作をいくつも世に出して去っていきました。

時のかけらたち時のかけらたち
(1998/06)
須賀 敦子

商品詳細を見る


トリエステの坂道 (新潮文庫)トリエステの坂道 (新潮文庫)
(1998/08)
須賀 敦子

商品詳細を見る




ヴェネツィアの宿 (文春文庫)ヴェネツィアの宿 (文春文庫)
(1998/08)
須賀 敦子

商品詳細を見る


プロフィール

ルーシェンカ

Author:ルーシェンカ
長野県の小海町で家具を製作しています。
家具のこと、木のこと、森のこと、その他の身の回りのことを紹介していきたいと思います。
メールアドレス atsushitakahashi@nexyzbb.ne.jp

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。