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最終講義

 先週の土曜日、大学の恩師の最終講義と退官の祝賀会に参加するために、伊那に行ってきました。
 先生は、花粉分析という手法を主に用いて、その場所の森林がどのような植生であったのかを調べることが専門の方です。これによって、その当時の気候が温暖だったのか、寒冷であったのか、または人間による自然への介入がどのようであったのかを詳しく調べることができ、そこから、これから私たちが森林とどのように付き合っていくべきなのかを考察されていました。
 最終講義は、その研究生活のすべてを足早に語ったもので、時間の中に収めようとしてとても早口にしゃべっておられました。
 その内容は、学生時代に聞いた講義や、研究室で毎日のように語られていたことだったので、理解をすることは難しくは無かったのですが、当時は気がつかなかった、先生がこの学問を志したきっかけや、花粉分析を学問の手法として成り立たせるための試行錯誤が感じられ、とても感動したのでした。
 先生がその研究で明らかにされたことが自分の知識となって、それが今の自分を成り立たせている基礎となっていることを発見したのです。
 そのあと、先生の学生だったうちの数人が、先生の研究室で何を学んだかを壇上で語ってくれました。
 自分にとってはそれはいったい何だろう。
 それは本当に自分の基礎となっているものなので、はっきりと示すことはとても難しいのですが、今一番に思い浮かべることは、その土地の個性を感じることができるようになったことではないかと思います。
 
 日本なんて、どこに行っても同じだと昔は思っていました。全国チェーンのショッピングモールやコンビニ、レストラン、たしかにそういうものを見ている限りでは、どこもおなじでつまらないです。
 でもひとたび自然に目を向けるとき、同じ場所なんか、ひとつもありません。例えば山の形。長野の山は高くて急峻で、厳しさを感じさせますが、東北の山はなだらかで優しい感じがします。九州の山は、長野に比べれば低いですが、そこを刻む谷は深くて大きく、山が深いと感じられます。
 そういったさまざまな個性のある土地に人は暮らしてきたのですが、その暮らし方はやはりそれぞれ特徴的です。その土地の気候や地形などの自然条件や、地理、歴史条件によって、その町や村の発展のあり方は変わります。
 海辺の町を歩いたときは、家の門の前に魚の開きが干してあるのを見て驚きました。こういうところでは干し魚を自分で作るのは当たり前なのかもしれませんね。
 また、京都や奈良の山は、昔の崩れた石垣があったり、とにかく人の暮らしのにおいがぷんぷんして、どれほど昔から人が住んでいたのか、その歴史の厚みに感動したものです。逆に北海道は、とにかく自然がでかくて、人間がやたらとちっぽけに感じられて、おそろしかった。
 
 こんな風にどこに行っても、そこの場所の自然と、人の暮らしのあり方に目が行ってしまうようになったのは、間違いなく大学時代につちかわれたものでしょう。おかげでどこに行っても退屈しません(笑)

 IMG_0262_convert_20140226235727.jpg
 
 このときは、大学の同級生、先輩、後輩も当然たくさん来ていて、とても楽しい時間をすごせました。なかには卒業以来はじめて会う友人もいたけど、みんなぜんぜん変わらず。もっと太ってしまったやつがいたりすると思って期待していたのですが、残念でした。
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ルーシェンカ

Author:ルーシェンカ
長野県の小海町で家具を製作しています。
家具のこと、木のこと、森のこと、その他の身の回りのことを紹介していきたいと思います。
メールアドレス atsushitakahashi@nexyzbb.ne.jp

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