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カラマツのスツール②

 久しぶりに作りました、カラマツスツール。
IMG_0504_convert_20150928215830.jpg
 材料はカラマツの間伐材。
 カラマツは、以前から何度か説明していますが、この地方の山では最も多く植栽された木です。それなのに、扱いづらさや、材価の低迷などから、価値を貶められてきた木でもあります。詳しくは以下のリンクを。
http://yuzuriha472.blog121.fc2.com/blog-entry-42.html
 戦後の公共事業として、カラマツの植栽はおこなわれてきたのですが、私は、この歴史を考えるとき、いつも複雑な気持ちになります。なぜ、植える段階でもっと先々のことを考えてくれなかったのか?輸入材が安く、大量に入ってきたことなど、その当時には予測がほぼ不可能だったようなこともありました。それにしても、材がねじれやすいなど、扱いが難しいことは初めからわかっていたはず。振り返ってみると、国の政策は本当に場当たり的で、あきれます。
 それでも私たちは、今の現実から逃れることはできないわけで、私もものづくりの端くれとして、自分なりにカラマツを家具に生かす道を探ってきたのでした。
 ちなみにこの2年くらいで、国内産の木材が以前よりもずいぶんつかわれるようになったようで、それはこの数十年間ずっと低迷し続けてきた林業にとっては明るいニュースであります。私の町の森林組合も雇用を増やし、新しい機械をどんどん入れて、勢いづいております。
 しかし、その活用の仕方を見てみると、合板の心材が主のようです。それが大量に作られたとしても、結局は粗末にあつかわれる部類のものです。そのために、需要が拡大し、施業面積が広がり、林業が地元経済に貢献したとしても、果たしてそれでいいのだろうか?なんだか不安が残ります。
 その不安は、ひとつには需要の幅が狭いこと。合板の需要の動向の影響をもろに受けてしまうのではないかという不安です。それはかつて電柱や杭丸太として使うことをもくろんで見事に外れてしまったことと似ているような気がするのです。
 しかしもっと深いところに本当の原因があると考えています。それは、合板のような使い捨てるものと、孫子の代を見据えて行う林業というものが、本質的にそぐわないような気がしているのです。合板の芯に使うだけならば、木材の質はそれほど求められませんが、家を建てるにしても、家具を作るにしても、よいものを作るためにはよい材料が必要で、そのためには、じっくりと、一本一本の木の素性を見極めつつ、丁寧に育てる必要があります。その両立ができるのか?一時的な好景気に翻弄されてしまうだけではないか?今の上がり始めた景気をうまく利用して、本当によい木を育てる、本当によい森林を作るためのきっかけにしてほしいと切に願います。
 
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 上から見たところです。お客様の希望で、いつも作っているものよりも大きい座面です。直径36センチ。
 
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 自分の役割は、山の木を、暮らしに役立つものに変えることです。普段悪口をいわれることの多いカラマツの間伐材ですが、使い道をこうやって少しずつでも増やしていきたいと思います。
 自分で言うのもなんですが、腰掛けるだけでなく、踏み台や、人形などの飾り台としても使えますし、丈夫で、いいものだと思いますよ(笑)
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ルーシェンカ

Author:ルーシェンカ
長野県の小海町で家具を製作しています。
家具のこと、木のこと、森のこと、その他の身の回りのことを紹介していきたいと思います。
メールアドレス atsushitakahashi@nexyzbb.ne.jp

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