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スギの額

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 スギ材で額を作りました。
 こちらは接着剤はにかわ、仕上げには蜜蝋のワックスを使っており、すべて天然由来の素材で作られているのが自慢です。
 もちろんスギ材は国産のものです。(スギは日本にしかない木です)
 スギは、日本に豊富に生えており、木目はまっすぐで、割るのが容易なことから、道具が未発達な古代から使われてきました。
 しかし加工しやすい木かといわれると、決してそんなことはありません。
 やわらかいので、傷つきやすく、刃物を上手に研ぐことができないと、きれいに仕上げることができないのです。
 この、加工の難しいスギを、昔の人はどうやったらきれいに仕上げられるのか、頭を悩ませたことでしょう。加工する職人たちは、研ぎの腕を競い、その道具を作る鍛冶屋たちは、より切れる鋼を作るために試行錯誤してきたのです。それはお互いがお互いを高めあう、ライバルのような、仲間のような関係だったと想像します。
 そして、このような関係が成り立つために、もうひとつ重要な役割を果たしていたものがありました。
 それは砥石。日本には、おそらく世界でも最高級の砥石が採れる国なのです。いくら素晴らしい刃物があっても、研ぎの技術があっても、砥石が悪ければ切れる刃物にはなりません。というよりも、砥石が悪ければ、鍛冶の技術も、研ぎの技術もそれなりのところでストップしていたでしょう。そして、木を刃物で仕上げることも、それなりの美しさで、それが私たちの常識となっていたはずです。
 ところが日本にはとても素晴らしい砥石がありました。それが、鍛冶の技術や、木を加工する職人たちの技術を向上させたのです。日本には、木を白木のままで仕上げる文化がありますが、それはおそらくスギと良質の砥石があったからではないか、と完成したばかりのスギの額を眺めながら想像していました。
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ルーシェンカ

Author:ルーシェンカ
長野県の小海町で家具を製作しています。
家具のこと、木のこと、森のこと、その他の身の回りのことを紹介していきたいと思います。
メールアドレス atsushitakahashi@nexyzbb.ne.jp

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